血管炎による血行障害
血管炎の一種である、EGPA (好酸球性多発血管炎性肉芽腫症) は、様々な神経障害を起こすことが多い。
多くのEGPA患者は、予後もしびれ・麻痺と戦っている。
本記事に関連するEGPA症状
- 末梢神経障害
- 感覚障害:痛み・しびれ・温冷感の異常
- 運動障害:筋力低下
- 紫斑
末梢神経障害や紫斑は、文字通り頭のてっぺんから足のつま先まで全身に起こり得える。
その中でも、特にEGPA患者の多くは、
- 手
- 足
に上記症状を抱えることが多い。
血行障害により、最悪、壊死もあり得る
EGPAにより破壊された神経や中小血管は、血行障害を起こす。
ショッキングな話だが、血行障害の悪化により、末端の手足の部位が壊死し、一部切断に至ったケースも実際 EGPA患者コミュニティにて 報告されている。
血行障害を改善するセルフケア
入浴・温泉
手足の血管炎にかなり大きな影響をもたらすセルフケア方法は「入浴」だ。
もともと入浴文化がある日本では当たり前かもしれないが、本当に効果があるのだ。
サイト管理人は外国住まいだったためシャワー文化しかなかった。ひどい末梢神経障害は何年後も続いたが、入浴頻度を毎週3〜4回に増やしたところ、神経炎がかなり和らぎ、毎晩ビリビリした痛みから解放された。
なお、入浴剤などの利用もおすすめだ。血行促進だけでなく精神的なリラックス効果もある。
こちら、最近発売になった「きき湯」シリーズは、結構と新陳代謝を促してくれるらしい。つぶつぶのクレイ重曹炭酸湯により、体の芯から温めてくれる。管理人の今イチオシだ。
ぬるま湯にして入ると、体感温度はまるでプールのよう!無理せず涼しく入れます。
電気毛布・湯たんぽ・こたつ
就寝時だけでなく、普段の生活の中で身体を温めておくと、神経障害からの回復が早まる患者が多いようだ。
↓以前、ツミさんのEGPA闘病記でも触れられていた。
電気毛布、湯たんぽ、カイロなどは、血行を促進し、血管炎の炎症を癒す効果がある。冬だけでなく、夏場も冷房などで冷えるので、オフィスや病院の待ち時間時、身体を冷やさないよう毛布を持参するのも一考だ!
温かい飲み物を飲む
夏でも冬でも、冷たい飲み物は、体の深部を冷やしてしまう。電子レンジや湯沸しポットを利用して、なるべく常温か温かい飲み物をオススメする。
糖分やカフェインの取りすぎは、普段取っている薬の副作用である「中性脂肪増加」や「不眠」を悪化させるので、気をつけよう!なお、筆者は、もともとコーヒー派ではあるのだが、午後15時以降は、カフェインフリーの「ルイボスティー」や「カモミール」を飲むようにしている。甘味料はパルスイートなどを利用している。
管理人オススメは、「ルピシア」のデカフェ・ハーブティーだ。ピーチとクリームの香りが豊かな「ピーチメルバ」はルイボスティーをベースにしていて、カフェインがない。こちらのデカフェ・白桃も香りが本当に良い。リラックス効果もある。
まとめ:とにかく身体を冷やさないこと
EGPAの血管炎を早く回復させる方法は、とにかく「身体を温めること」だ。それは、冬の季節だけではなく、夏の冷房の時期も同様だ。
以上、EGPA患者が実践している、セルフケア方法の一部を紹介した。小さなことの積み重ねで、数年後大きな違いが出てくる。闘病開始初期に、上記のことを少し気にかけていただき、より早い改善につながってもらえたら嬉しい。