ヘルプマークを見たら 何をしたらいい?
見た目ではわからなくても、体調不良や痛みをかかえています。年齢や見た目にかかわらず、優先席を利用することをお許しください。
現代人は忙しく慌ただしい毎日を過ごしています。しかし、ヘルプマークを身につけている人は、早く歩けなかったり、あせると転倒したりします。
ヘルプマークを見かけたら、通路を譲ったり、モタモタしていてもあせらせるような行為はお控えいただき、優しい気持ちで待っていただけると助かります。
駅やお店で体調が悪そうだった場合は、積極的にためらわず 声をかけてください。ヘルプマークを身につけている人は 自分の病状を知っていますが、無理をして「大丈夫です」という可能性もあります。その際はそのことばを信じず、引き続きケアを続けてください。
人混みから離し、楽になれる体勢で休ませてください。
吸引器や常備薬を携帯していることもあるので、バッグから取り出し 摂取をサポートしてくださると助かります。患者自身で判断が難しそうな場合は、救急車や大きい病院搬送を提案してください。
ヘルプマークを身につけている人は、一人では避難できない可能性があります。避難中に、常備薬がなくなる可能性もあります。一緒に避難したり、医師やケアできる人に引き継ぐなど、一人にならないようサポートをお願いします。
ヘルプマーク とは?
ヘルプマーク の 目的・概要
ヘルプマークは、目に見えない病気やコンディションのため、周りの援助やサポートを求める「助け合いのしるし」です。
公的な場所で周囲の人に あなたのコンディションを知らせる役割を担っています。
街でヘルプマークを見かけた方は、「健康そうに見えたとしても、突然体調が悪くなる人がいる」ということをぜひ思い出してください。
だれのため?
外見では分かりにくいコンディションをもっている方がヘルプマークをつけています。
自己免疫疾患は 外見では分かりづらいですが、常に痛みや体調不良を抱えていたり、急激に体調が悪化するケースも多々あります。(しかも副作用でぽっちゃりしている場合むしろ健康だと誤認識されることも)
管理人も、体調不良時「優先席を譲ってほしい」と言えなく無理をして、結局 立っていられず電車の中でうずくまったり、駅のホームで倒れたりしていました。(本当の話)
難病患者が無事に生活を送るために、周囲の皆さまのご理解とご協力が必要なのです。
ヘルプマークの受け取り
費用:ゼロ
ヘルプマークは 無料 で配布されています。
ヘルプマークの受け取りを申し出るだけでOKであり、特定疾患受給者証や身体障害者手帳、愛の手帳など、あなたの病歴を証明するものなどは 不要 です。
場所:どこでもらえる?(最新情報)
ヘルプマークは、下記の場所で配布されています。
2019年12月現在 配布が受けられる都道府県 (導入: 41都道府県、未導入 6県)
- 北海道
- 東北地方(全県)
青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島 - 関東地方(全都県)
栃木・群馬・茨城・埼玉・東京・千葉・神奈川 - 中部・甲信越地方(一部)
山梨・長野県・新潟・富山・石川・静岡・愛知・岐阜
- 関西地方(全府県)
三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山 - 中国地方(一部)
鳥取・島根・広島・山口 - 四国地方(全県)
香川・愛媛・徳島・高知 - 九州・沖縄地方(一部)
佐賀・長崎・宮崎・沖縄
2019年12月現在、未導入の県は、福井・岡山・福岡・大分・熊本・鹿児島 です。こちらの6県にお住いの方は、サポートが受けられないというわけではありません。近隣の都道府県でもヘルプマークを受け取ることは可能です。
ヘルプマークの歴史:いつから?
ヘルプマークは、2012年10年、東京都の都営地下鉄 大江戸線で配布が始まりました。当時は認知度が大変低く、周囲の人はヘルプマークをチラ見するのみでした。
2013年に入ると、都営地下鉄各線での配布や優先席付近での掲示が始まりました。
その後、東京都から始まった試みは全国へ広がり、41都道府県で配布されています。(2019年 12月現在)
しかし、やはりマタニティマークなどと比較すると歴史も浅く、認知度も低いままです。
また、東京都心ではヘルプマーク携帯者も増え、お声をかけてくださる方も増えました。しかし、まだ全国レベルではなく、地域レベルではまだまだ認知やサポートを必要としています。
ヘルプマークを見かけたら、どうぞ温かい気持ちで、そっとご理解&サポートをしていただけますと幸いです。